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顎関節症に見られる3つの症状
関節雑音
かくかく、こきこき、ぱきん、こきんといった形で表現されるクリック音と、ざらざら、ごそごそ、ぎしぎし、がさがさといった形で表現されるクレピタス音があります。前者の音は関節内部の関節円板の変形によるもので、後者は関節面の摩擦が大きくなると起きるものです。ただ4つのタイプに分類される顎関節症のどのタイプでも必ず音が出るというわけではありません。またいずれの音も単独で、さらに機能障害がなければ治療の対象にはなりません。
機能時痛
顎関節症ではいわゆる炎症は起きません。炎症ではないので腫れたり熱を持つこともありません。痛みについては、症状の始まりで自発痛(あごを動かさなくても痛むが出ることもありますが、炎症ではないので数日でこの自発痛は消え、機能時痛のみになります。機能時痛は、口を開く、食物を咀嚼するといった活動で出る痛みで、の運動をやめると痛みも消えます。この痛みは、ほかの疾患ではさほど見られることがないので、ある程度ほかの疾患を除外できているなら、この機能時痛が顎関節症の有な痛みともいえるかもしれません。炎症や外傷を受けたときに起きる、鋭く強い痛みではなく、鈍く、じわっと感じる痛みが特徴となります。
開口障害
顎関節症で痛みがあると、多くのケースで口が開けにくくなります。この原因は関節にあったり、あごを動かす筋肉にあったりします。関節内部の問題としては、関節円板(顎関節にあたる特有な構造物)の変形によって、関節の軸の動きが物理的に抑えられ、そのため大きく開口できなくなるケースが最も多いものです。それ以外では、捻挫のような外傷性の変化が起きたことで患部周囲の筋肉の緊張が強まり、動きを制限されることによる開口障害もあります。筋肉の障害では、過重な負担によって閉口筋(口を閉じる筋肉)が疲労すると、口を開けようとしても閉口筋をゆるめることがきなくなります。なぜなら、閉口筋に対して開口筋(口を開く筋肉)には弱い筋肉しかいため閉口筋に対抗できず、結果として大開口できなくなってしまうためです。
 
歯を接触し続ける癖のある人に多発する

昔、顎関節症の原因は「悪いかみ合わせにある」と考えられていました。

しかし現在、世界中の顎関節症の研究者が認めている考え方は、多くの要因(表参照)が寄せ集まり、個々の病因の強さが総じて個人の耐久力を超えることで症状が始まるとする多因子病因説です。かみ合わせの悪さもこの因子の一つですが、それだけの原因で顎関節症が始まることはないというのが研究者間で一致した考えです。

多くの要因の中で、特に重要な要因を2000年に行った患者調査で発見しました。その要因とは『上下歯列接触癖(Tooth Contacting Habit(TCH))』と名付けた”癖”です。本来ならば上下の歯の接触は1日に20分程度ですが、中にはずっと接触させ続けている癖を持つ患者さんがいます。この癖があると筋肉の活動が持続し、関節も押さえつけ続けるために顎関節症を起こします。この癖を持った患者さんは、痛みを持って来院した患者さんの7割に達するという結果を得ました。

また、顎関節症は、現れた症状を放置しても、どんどん悪化するという病気ではありません。一定期間の後に進行が止まり、徐々に機能も改善するという性質があり、とくに軽い一時的な症状は多くの人にしばしば起こります。ただある程度つらい状況が長期間続いたというケースでは、放置しておいて、その後完全に無症状にまで回復するかというと、それは状態によります。

このように顎関節症は、一時的に症状が起こることがありますので1週間は様子を見ましょう。1週間様子を見て改善がなかったり、徐々に悪化してくるなら受診すべきでしょう。

その際には、歯科を受診してください。それは1940年代から顎関節症を多く診てきたのが歯科医であり、研究も歯科医が行ってきたからです。

 
顎関節症治療はセルフケアが中心
最新の顎関節症治療では、病院でなければできない治療は少なくなりました。昔はかみ合わせの悪さが唯一の原因だと考えられていましたので、理想的なかみ合わせを作ったマウスピースを入れるとか、かみ合わせを削って調整するといった治療が主流でした。マウスピースのセットや調整は歯科で行う必要がありましたので、これが顎関節症に対する歯科医院での治療でした。しかし、最新の治療では前述のTCHの是正や関節の可動域を増加させるリハビリトレーニングが主体になってきました。そのため、歯科医による指導、トレーニング方法のチェックは必要ですが、患者さん自らが自宅でできるセルフケアが重要になっています。
<セルフケアの方法>
TCHの是正
癖は知らず知らずのうちに行っているものですから「良くないからやめなさい」ではやめられません。行動変容法という応用心理学の方面で発達してきた行動療法を援用して開発したトレーニング法を行っていただきます。これは家中に「ダラーッと力を抜く」といった貼紙をしておき、これに気づいては脱力するという行動を繰返すというものです。癖から抜け出すと無意識に歯を離すようになります。
リハビリトレーニング
痛みがあると、程度はいろいろですが開口障害が起こります。この開口しにくさを解消するためには痛みを我慢して口を開けるトレーニングが有効です。ただ痛みをともなうトレーニングですからそれなりのステップを踏んだやり方が必要です。
 
顎関節症を招く原因
1、 顎関節や筋肉の構造的弱さ
2、 不良なかみ合わせ
3、 精神的緊張、不安、抑うつ
4、 かみちがい、打撲、転倒、交通外傷
5、 さまざまな生活習慣や行動
さまざまな生活習慣や行動
【木野 孔司先生/東京医科歯科大学歯学部付属病院顎関節治療部部長、准教授 監修】
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